ノート術とひと口にいっても
- 仕事のためのノート術
- 生活のためのノート術
- 勉強のためのノート術
といろいろありますよね。
これまで私が意識してきたノート術というと、2番目の「生活のためのノート術」が近いかなあと思います。暮らしを豊かにするためのといいますか。
バレットジャーナルも日常生活のTo doリスト的に使っていたので、私にとってはやはり「生活のためのノート術」だったと感じます。
なんでこんなことをつらつらと書いているかというと「勉強のためのノート術」を知りたいと思う出来事があったからなのです。
というのも、職業訓練校に通うことを決めたからです。幸いな事に合格することができたので、4ヶ月間だけではありますが久しぶりに勉強メインの生活を許される学生気分を味わおうと思います。
ここ数年はとにかく生きるのに必死で日銭を稼ぐことでいっぱいいっぱいだったので、なにかを学ぶ、ということはそれこそ10年ぶりかもしれません。そうなると、もうどうやって勉強するかなんてとっくに忘却のかなたに行ってしまっているわけです。
そんななかで『東大家庭教師の結果が出るノート術』は久しぶりの学習意欲を駆り立てるいい本でした。
久しぶりに勉強するひと
ノートのとり方なんて忘れたひと
ノート術の本を探しているひと
そこで取り出したるはKindle unlimited。定額で本・雑誌などを読み放題できるありがたいサービスです。最近は、なにか新しいことを学ぼうと思ったらとりあえずKindle unlimitedでめぼしい本を探して読んでいます。
『東大家庭教師の結果が出るノート術』で結果を出したい!
この本では目的に応じたノートの作り方を知ることができます。
- 講義を聞いて得られた知識をまとめるノート
- 自学ノート
大きくこのふたつに分けられます。
このあたり、自分の中であまり区別がついていなかったことを再確認できました。
主軸になるのは
- アウトプット品質
- その場主義
この2点です。
アウトプット品質
どんなプライベートなノートであっても、他の人に見せてもかまわない、または自分以外が読んでも理解できるノートにするということ。
この辺はブログと同じようなものだなあと思いました。
- 読みやすいように階層化する
- 必要に応じて図を挿入する
他の人が読んでもわかりやすいノートは、結局自分が読み返してもためになるというわけです。
その場主義
以前記事にした『書く習慣』にも書いてありました。「忘れることを前提に書く」のだと。
その場主義とはつまり、聞いた・思いついたときにすみやかに書き記すことにあります。私はものを取りに行こうと立ち上がって一歩歩いた瞬間に「なんだっけ?」となるタイプなので、その重要性は痛いほどよくわかります……。
で、ここで問題です。アウトプット品質とその場主義って相反するものでは、と思いませんか?
きれいにわかりやすく端的に整理して書くことと、忘れないうちにスピーディーに書くことを本当に両立できるならそれはもうすごい人だと思います。できる人はきっとできちゃうんでしょうけど、少なくとも私には無理です。情報を整理して書こうとすると時間はかかるし、素早く書き留めようとすると目も当てられないような汚さになってしまいます。
結局できる人向けの本だってことか!?とせっかちな私はヤキモキしながら読みましたが、そこはちゃんとポイントが明記されています。
ノートをとる上で重要なことは見開きで使いこなす
簡単にご紹介しますと、重要なのは見開き1ページを1単位とすることにありました。
左側をメモに使い、右側でわかりやすくまとめる。
これだけです。
非常にシンプルなことですが、目からウロコでした。
なんとなくですが、メモ書きと清書って別のノートにとるのかなと思っていました。でもノートを分けると「その場主義」の実践から遠のくかもしれません。講義中に走り書きしたものを家で復習がてらまとめればいいやと思いがちですが、本当に家でちゃんとすぐにまとめるか?といわれるとだんだん自信がなくなってくるからです。
人間は案外ものごとをすぐ忘れてしまう、ということと同様に、未来の自分をあまり信用しすぎないということが私にとっては重要です。
講義を受けている間にメモをとり、先生がすこし横道にそれた雑談をしているようなタイミングや隙があればさっと清書する。それが難しかったら休み時間なんかにまとめる。私の場合は、寄り道をしてでも家に帰る前に片付けたほうがよさそうです。家に帰ったら絶対後回しにするに違いない。さすがにもう自分の弱点もわかってきているので……。
まとめとしての「アウトプット品質とその場主義」の実践
と、いうわけで、本を読んだ感動が冷めやらぬうちに特に印象的だったところ、学習に活かしたいところをノートにまとめてみました。
非常につたない字でお恥ずかしい限りですが、レイアウト的な意味での読みやすさは意識したつもりです。
その都度本を読み返そうとすると、ふせんを貼ったり角を折ったりしたところで手間がかかります。その点自分でまとめたノートなら、要点を一瞬で確認することができるわけです。
- アウトプットすることで覚える
- 繰り返し確認することで覚える
この2段構えが重要だと強く感じました。
実際、しばらく時間を置いてこのページを読んだら、半分くらい書いたことを忘れていたのです。つまりまだ、私にとってこの学びは自分のものになっていないということになりますので、復習の必要性が身に染みます。
『東大家庭教師の結果が出るノート術』には、ほかにもたくさん役に立つ考え方が紹介されているので、なにか改めて学ぼう、と思っている方はぜひ読んでみてください。
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